ナゼ、”アベレージ”平均的がこんなにもスゴイのか?

―「逆転」の発想で筋トレ・スポーツや筋トレ継続のモチベーション維持について語り、かつますます頭も切れる男になるためビジネスや読書等いろいろ語る39歳のオヤジ。―
と謳っておきながら「平均的」とな?
いやいや、「平均的」程奥の深いものはない!

私が日曜日の午後5時に欠かさず聞いているTOKYO FMをはじめとするJFN37局ネットで絶賛放送中のラジオドラマ「あ、安部礼司」。
東京・神保町の中堅企業に勤めるごくごく平均的なサラリーマン安部礼司が主人公で、なんと今年で12年目を迎える長寿番組。
そしてそんな平凡でどこにでもいそうだが誰からも愛される我らが安部礼司の生き様がつまったビジネス本「アベレージ平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと」があのマガジンハウスから発刊!
4/16(日)に三省堂書店神保町本店で行われた先行販売会では、2017年の同店での1日あたりの販売最高記録だった村上春樹の『騎士団長殺し』の536冊を超え、1000冊という販売記録を達成!

今回は、私が愛してやまないラジオドラマ「あ、安部礼司」が教えてくれた「平均的」がナゼこんなにも人を惹きつけるのか、そのスゴさ素晴らしさ奥行きについて語ります。

・言葉にできない、それでも安部礼司と一緒に仕事がしたい!

人は年を重ねればそれだけ後輩に尊敬されたいし、さすが大人の余裕のある男は違う、と言われたい。
大体若い頃から成長が無いとなると、恥ずかしいだけでなくサラリーマンとしての立場すら危うくなってくる。
そんなこんなでみんな努力して職場で必要とされる上司となるべく理想の自分になるべく、自分の長所強みを伸ばし、ある者は資格を取得しある者はビジネス本を読み自己啓発に勤しむ。

そこへいくと、安部礼司は失礼ながら特に何がズバ抜けているわけでもなく、ビジネス本を読んでもどうも身につかず買っただけで満足するタイプ。
安部礼司をモデルとした本を執筆すべく本のライターさんが周囲の人間に聞き込みを行うものの、いざ素晴らしい所を挙げようとすると皆一様に言葉に詰まる。
「スーパーエリートイケリーマン」刈谷勇みたいにビッグな仕事をこなしトンデモナイコネクションをもってどんな絶望的状況でもあっさり一発逆転できるとかならわかりやすいのに。

知識・経験・体力・人脈等の仕事の能力はもちろんあるに越した事はありません。
しかしながら、芸術や余程の特殊的専門的分野でもない限り、その人が居なくなった途端に全ての仕事が成り立たなくなる「絶対的に」代わりが居ない人物なんて世の中の何%いるでしょうか?
だからと言って、世の中のほとんどの人間は無価値でどうでもいい存在なのかと言われれば決してそうではありません。
誰もが平凡ながらもそれぞれその人の人生・人間関係があって、ある時は誰かに救われある時は誰かにとってのヒーローであってこうして支え支えられて繋がっていって世の中が形成されている。

金魚は水槽の水を全部換えると死んでしまうように、仮にスゴイ能力があるからといってどこでも全く同じようにその能力の100%が発揮できるわけでもありません。
人間はコンピュータでない以上、周囲の人間や社風その他目に見えない様々な要素に無意識にでも影響され、その結果能力が200%にもなるし50%にもなる。
安部礼司は何か部下のモチベーションを高めたり不安を解消できるカウンセラー的なスキルがあるわけでもありませんが、結果的にチームのみんなが伸び伸びと気持ちよく泳げる水槽を提供できているのは間違いありません。
安部礼司が特別に成績が良いわけでなくとも部署が廃止されるともなれば身を挺してでも部下も上司も一丸となって部署を守りきる。
それは決して安部礼司のようなユルいサラリーマンが上司だと自分もラクが出来るから、で出来る事ではないでしょう。

まず、安部礼司はユルユルでフツーで、と毎週お題目のように聞かされるもんだからうっかり勘違いしそうになりますが、そもそも
「安部礼司的な平均的生き方は間違ってもユルくなどない、むしろとってもしんどい」

・根拠も自信も無い、それでも上司として人生の先輩として全身全霊で会社の同僚の事で一喜一憂できるスゴさ

先程書いたように安部礼司は心理学が専門でもありませんし、誰もがこの人の言う事ならばと一目置かれる業績があったり、誰も経験していない波乱万丈の人生経験があるわけでもありません。
当人は至って平凡で、上司として人生の先輩として落ち込んでいる部下を前に何とかここで気の利いた心に残る名言の一つでも言えたらと毎回苦悩しますが、結局ドラマのようにはいかず出てくるのは月並みな言葉と寄り添うのみ。

それでも人の心を打つのは、安部礼司の会社の同僚の事でこんなにも自分の事のように一喜一憂し心を痛め必死になれるその「人柄」にあるではないでしょうか。
後輩の面倒を見るなんて当たり前、誰でもやっているでしょ、と思うなかれ。
大人になるにつれ段々と思春期のように心が激しく揺れ動く事も少なくなり、どこか予防線を張っていたり今まで何とかなってきたし大概の事は時間が解決するだろうとこれまでの経験があるだけに心の波を小さくして精神的ダメージを軽減しようとするもの。
しかし、安部礼司はあくまで自分がパーフェクトでない事完璧な大人でない事を分かっていながら、分かっているからこそ常に全身全霊で後輩に向き合う。それはどれだけエネルギーがいることか。

・フツーがいちばん♪=妥協する、諦めるではない!

普通・平均的が素晴らしいと言うと、なんか人生諦めたかのようなネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、それは全然違うということを「あ、安部礼司」は教えてくれました。
今はまだまだかもしれないけれど、いつかは真に後輩に慕われ頼りにされる上司になれるように困っている部下に説得力を持った一言が言える大人となれるように、ただ息切れしないようにユルく時には逃げてもいつも前を向いて生きていく。
そう、まさに「サラリーマンは長距離走」(by 安部礼司)

アベレージ平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと」の帯にある「フツーがいちばん♪」というのは、
今は特別でもないけれど、周囲の人に支えられながらもゆったりでもいつの日か大切な人を助けられる余裕のある大人になれるよう一生懸命生きていく何気ない毎日の中にささやかな喜びや幸せがある
ってことじゃないかと感じています。

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