決算書を読みこなせば、数字にも仕事にも経済にも強くなる!

photo by Philippe Put

「これからのビジネスマンたるもの決算書位は読めなければ」
「決算書を読めるようになれば、経営感覚やコスト感覚も身に付き誰に対しても説得力のある提案ができる」
と言われるものの、
すぐに経営者になるわけでも経理部に配属される予定もないのにそんなの必要だろうか?と疑問ですし、様々な会計本を読んでもいまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

しかし、決算書を読むのは、自社と競合他社との比較を用いたプレゼンや取引先の選定のためだけではありません。
決算書を読めるようになるメリットは、数字を読み解く「推理力」「分析力」が鍛えられ、さらに自分が勤めている会社・業界や経済のより深い理解に役立つところにあります。

今回紹介するのは、公認会計士矢島雅己著「決算書はここだけ読もう2017年版」(弘文堂出版)です。

・決算書類には何があるのか?

企業の決算書類には「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」「株主資本等変動計算書」「個別注記表」等があります。

その中でも、著書では、
会社の決算日現在の財政状態を読むための「貸借対照表」(B/S)
当期の事業期間(前期の決算日翌日から今期の決算日までの期間で通常1年間)の営業の成績を読むための「損益計算書」(P/L)
当期の事業期間のお金の流れ・資金繰りを読むための「キャッシュフロー計算書」(C/F)
に焦点を当て、会計知識がない方でも「どこに注目」すればよいか、そこから「何がわかる」のか、「どのように推理」すればよいのか具体的に説明されています。

・決算書類を読む事で鍛えられる「推理力」「分析力」とは?

著書の最後には、実践として誰もが知る日本の大企業12社の「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」を用いてこれまで紹介した決算書類の見方や指標を駆使した経営分析を掲載。
単なる数字の羅列である決算書からここまで読めるのか、と目から鱗。

私達は気になる企業や調査したい会社があっても、実際にその企業の中に入って実情を知ることは当然できません。
名だたる大企業ならニュース等で様々な情報や専門家による分析を聞き知ることもできますが、それでも全てを表しているわけではありませんし、一般的に企業が公開している財務情報はきわめて限られているものです。

そんな中で、その限られた断片的な情報を繋ぎ合わせてこれから共にビジネスを行う企業に対する「仮説」を立てるのはある種の「謎解き」のよう。
そこで必要となるのが正確な「仮説」を導くための「推理力」「分析力」であり、それが取引先を深く知る為の下準備や核心をついた商談を行う上での「武器」となるわけです。

・「仮説」を導く過程で自分のキャリアデザインも見えてくる!

「収益性」「生産性」「安全性」「資金繰り」「成長性」「損益分岐点」から本質を読み解く「推理力」「分析力」を磨くトレーニングとして様々な企業の決算書を読んでいくと、真に強い企業の戦略や哲学が見えてきます。
それと今自分が勤めている会社が目指している方向性・現状を照らし合わせる事で、自分の勤めている会社が理想に辿り着く為の道筋が明らかになっていき、同時に同業種の各指標の標準・平均値にも関心が深くなり今の会社に足りない点が明確に分かってきます。

そしてそれが、今の会社に足りないものを埋め合わせるために自分はどんなキャリアを磨いていけばいいかを考える契機となる。

あなたも、数字に強くなって自分も会社も飛躍しませんか。

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