なぜ禁煙できないのか?~明日禁煙している自分に希望を持つための私の禁煙法~

photo by James Petts

テレビをつければたばこを吸い続けると余命が10年短くなると言われており禁煙すれば余命を取り戻せるというなかなかショッキングなCMが流れ、ニュースではコメンテーターが東京オリンピックに向け日本の禁煙対策を先進国並みにすべきと提言し、ますます喫煙者にとっては肩身が狭い世の中に。
そもそもたばこを吸う事が健康を害する事も、金銭的に積もれば莫大なロスである事も、誰もが十分わかりきっているのになぜたばこをやめられないのか。

今回のテーマは「喫煙歴19年の私がいかにして禁煙を選択し成功したのか」です。

以前『諦める流儀~辞めどき、条件、夢の途中にこそ必要な事~』の記事で何かを諦めたり辞めたりするのに必要な条件等いろいろ書きましたが、たばこも共通するところが多々あり。
たばこをやめるのに「勇気」「根性」必要ありません。

では、何が必要なのか?

・なぜ、たばこが健康を害する根拠をどんなに見せられてもなかなか禁煙につながらないのか?

たばこが健康を害する医学的根拠やデータは世の中に溢れていて嫌でも目にしますし、空咳や痰が出やすくなったり等自分の体にも影響が出始めてそれが咳喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)につながる恐れがあることもすっかり周知の事実となりつつある現在。
実際に自分の体に変化が生じた事をきっかけに禁煙するケースもよく聞きますが、それでも禁煙しないあるいはできないのはなぜか?

1.たばこを吸う=「リラックス」するためと思っている喫煙者にとっては、病気を恐れる事もそのために禁煙を考えなければならない事も「ストレス」となり余計にたばこを吸ってストレスを無くしたい、となるため
たばこをちょっと一息つきたい緊張を和らげたい時に吸うタイプの喫煙者にとって、この一本が重大な病気につながるかもという「プレッシャー」「恐怖心」こそ「ストレス」であり逆効果
だからこそ、禁煙には「プレッシャー」や「壮大な決意・勇気」や「根性」によらない「合理的な理由」が必要なんです。

2.自分より屈強で健康な男がたばこを吸っていれば「たばこを吸う=不健康で体が弱くなる」理論は『ある意味』崩壊するため
実際にプロのアスリートでもたばこを吸っている方はたくさんいます。
たばこを吸っていても長生きしている方もいくらでもいます。
しかしながら、自分より屈強で健康な方は自分よりハードなトレーニングや仕事を行っているからこそであって、もしその人がたばこを吸っていなければもっと屈強で健康になっているはず。
それに、同じ人がもしたばこを吸っていれば1時間トレーニングを行うところを、たばこを吸わなければ50分か40分あるいはそれ以下なのか人それぞれ差はありますが少なくとも1時間「以下」のトレーニングで同じ効果を獲得できることは間違いありません。

それでは、私が禁煙するに至った「合理的な理由」と「禁煙に取り掛かるまでにやるべきこと」を書きます。

・禁煙をすべき「合理的な理由」

前述の通り周囲からのある種の「プレッシャー」は「ストレス」につながりやすく、まだ心から納得出来ていなく目的意識や心の準備がしっかりしていないうちに見切り発車で禁煙を始めるのも後々行き詰まる可能性が高いです。
職場で禁煙だから周囲からやめろと言われているから等の有無を言わせぬ理由がある場合でも、表向きの理由はそれとしても、やはり禁煙するからにはそれなりのしかも出来るだけすぐに実感できるご褒美があるから自発的にやめたいと思えるようになるのが理想でしょう。
そこで、禁煙を行う「合理的な理由」として十分なご褒美を挙げていきます。

たかが1箱440円。しかし、塵も積もれば!?

禁煙をするご褒美としてまず一番先に思い浮かぶのは「お金の節約」でしょう。
例えば20歳で1日1箱たばこを吸うとして、たばこの値段が440円とすると、
1週間で3,080円
1か月(30日)で13,200円
1年で160,600円
80歳まで生きるとして、60年間で何と9,636,000円に!
短期的に考えれば1週間に2回はいいレストランで食事ができ、
中期的に考えれば1年に1回は海外旅行ができ、
長期的に考えれば1,000万円位費用が浮くのだから高級車が買える計算に。
禁煙は最初の離脱症状期間を乗り切る為にも早いうちに禁煙のご褒美を享受し実感できた方がやる気も継続しやすいので、私は浮いたお金で現在東京駅のグルメを1軒ずつ制覇していくプランを立てています。
今までたばこを吸っていたお金がグルメに置換されるだけで、一切家計にしわ寄せもなく給与が急に上がらなくとも生活水準を上げる事ができるわけです。
一生スパンで大きなものを買いたい方は自己責任で禁煙を機にローンを組んでみてもいいかもしれません。
短・中期で考えると同様に禁煙が続けば支出総額は禁煙前と変わりません。

禁煙で節約できるのはお金だけじゃない!?

禁煙で節約できるもので、一度失ったら取返しがつかなく決して自分で増やすことのできないかけがえのないもの。
それが「時間」です。
例えば20歳で1日1箱たばこを吸うとして、たばこを吸う時間を5分とすると、
1日で1時間40分
1週間で11時間40分
1か月(30日)で2日2時間
1年で25日8時間20分
80歳まで生きるとして、60年間で何と4年2ヶ月20時間に!
たばこを吸っている間は利き手がふさがっていますので、ほぼ何も出来ません。
さらに、今建物内が禁煙となっている事が多く、外に出るか喫煙室までの往復時間初めて行った場所で喫煙所を探す時間もロスタイムとなります。
仮に勤務時間に5本たばこを吸う人は、席を離れて移動する時間も含め1本あたり8分時間がかかるとすると、1日に同じ仕事をするのに非喫煙者と比べて40分長くかかることになります。
自分と仕事の能力が一緒なのに自分の方が仕事が遅いように見られたら悔しいですよね。
たばこを吸う時間を節約し仕事はサッと片付け自分の趣味に充てましょう。

禁煙による健康増進はご褒美となり得るのか?

ニコチンによる体への影響は他の中毒症と比べて非常に弱く、体への良い変化も悪い変化も極めて緩やかです。
それ故に、禁煙により昨日までなんとなくだるかった体が軽くなった等の効果は思ったほどすぐには実感できない場合が多く、逆に喫煙し続けることによる体への悪影響も感じにくいからこそ健康を害する事への様々な警告も効きにくいわけです。
そのため、健康増進を楽しみにして禁煙するよりは目に見えてすぐ受け取れる「お金」や「時間」をご褒美とした方がよいと思います。

・禁煙に取り掛かるまでにやるべきこと

禁煙に取り掛かるメリットを十分理解しやる気になっても、禁煙に踏み切れない原因は
1.今までたばこを吸っていた場面でたばこが吸えないと何をしていいかわからない「不安」
2.周囲の影響で「ついつい一本」吸ってしまうのではないかという「不安」
でしょう。
今は禁煙外来によりニコチンの離脱症状はかなり緩和できます。
そのため、禁煙には離脱症状による身体への影響よりもたばこが手元に無い事による落ち着かなさ等の不安感をことごとく払拭するための傾向と対策と明日禁煙している自分を希望を持って想像できるための動機付けとそのためのご褒美が重要と考えます。
そこで、
・「いつどんな時にたばこを吸うのか」の傾向と「その時いかにしてたばこを吸わないようにするか」の対策
・「ついつい1本となりそうなシチュエーション」の傾向と「そのシチュエーションをどうやってかわすか」の対策
を今のうちに洗い出すだけ洗い出して不安材料を一つ一つ潰していきましょう。

「いつどんな時にたばこを吸っていたのか」の傾向と「その時いかにしてたばこを吸わないようにするか」の対策

このように、1日の中でたばこを吸う時を思い出せるだけ思い出して、こんな時どうするかどう考えるか決めておきましょう。

1日の中でたばこを吸う時の傾向と対策
いつどんな時にたばこを吸うか その時どうするかどう考えるか
朝起きてすぐ 朝起きたら牛乳を飲みすぐ食事の準備をする
朝食の後 すぐ会社に行く準備をする
勤務時間中集中して一仕事終わった時 飲み物を飲んで3分リフレッシュする
勤務時間中アイデアが煮詰まっている時 周囲の同僚に相談する
勤務時間中同僚とリラックスして談笑している時 会話の内容により集中する
仕事が終わって家に帰った時 ジョギングする
家でリラックスしている時 外に出てちょっと散歩する
家でブログを書いている時 ガムを噛んでリフレッシュする

「ついつい1本となりそうなシチュエーション」の傾向と「そのシチュエーションをどうやってかわすか」の対策

このように、普段は禁煙できていても「ついつい1本」とたばこを吸いそうになる状況を想定できるだけ想定しておき、今のうちに対策を練っておきましょう。

「ついつい一本」を吸いそうになる状況の傾向と対策
ついつい1本となりそうな状況 その時どうするかどう考えるか
目の前にたばこを吸う人がいた・TVでたばこを吸う場面を見た場合 自分はたばこを吸わないことでお金も時間も節約できて趣味を満喫できている事に誇りを持つ
飲み会で酒を飲んだ時 飲み会での会話に集中してその場を楽しむ
コーヒーを飲んだ時 自分からコーヒーを飲まない
喫煙者からたばこを吸うよう強要された場合 昔喫煙により肺を悪くしたのでと断る

そもそも誰もが生まれた時からたばこを吸っていたわけもなく、誰にも必ず非喫煙者の時代があったわけです。
自分がたばこを知らなかった時にはこんな場面ではどうしていただろうか、また非喫煙者はこんな時どうしているだろうか観察するのもいいでしょう。

~まとめ~
・禁煙には「プレッシャー」や「壮大な決意・勇気」や「根性」によらない「合理的な理由」となり得るだけの十分なご褒美こそが必要。
・禁煙は「お金」だけでなく「時間」も節約でき、禁煙を選択した喫煙者には今すぐにでも生活水準を上げる伸びしろがある。
・すぐにはわかりにくい健康の向上よりは禁煙してすぐにでも実感できる「お金」や「時間」をご褒美にして離脱期間を乗り切る。
・禁煙後の吸いたい衝動と「ついつい1本」を避けるためにあらゆる状況を洗い出しシミュレーションする。

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